妻は江戸にお出かけ。私はひとり鎌倉で山肉フェスティバル♪
たびーな信州。長野県内のいくつかの地域を紹介するフリー誌だ。

長野県飯田市は焼肉の街。特にマトン。
北海道と比較すれば、地域の面積は小さいが、ジンギスカン食いの人口密度は高そう。
山深い遠山郷(現在では長野県飯田市の一部)でがんばる肉屋、スズキヤの広告も掲載されている。

善光寺前にあって全国的にも知名度抜群の八幡屋礒五郎の七味。

これもスズキヤさんから。

いきなりですが、エリック・クラプトン。

BEFORE YOU ACCUSE ME♪
まったくだよ、ホントにもう。
さて、これ(↓)なんだ?

すべてタンだぜ。舌だよ、舌。
牛タンは食べる人が多いが、豚にも、猪にも、熊にも、鹿にも、ヤギにもタンはある。
これは全部、山肉のタン。
左が猪、右が熊。

左がヤギで、右が鹿。

これを本日は圧力鍋で調理する。

我が家の圧力鍋はビタ・クラフト社のもの。

輝く圧力鍋。

圧力鍋の底に水を入れて、皿を置いて、その上に落とし蓋を置く。
べろんちょっ! 落とし蓋の上からタンたちを並べて置く。

● 手前が熊、
● 向こうが猪、
● 中央左がヤギ、
● 右が鹿だ。
スーパーで牛タンはよくパック入りで売られているから、たいていの人は見たことあるでしょう。
でも山肉の舌ってなかなか見ないよね。
ショウガとネギを置こう。

大七を飲む。立派な酒だ。別にこれを飲まなくても、タン料理はできるが。

ここまでは、先にご紹介したこの圧力鍋のレシピ本通りにやっている。簡単、簡単。

ブシュー!と湯気が噴き出る。ここまではまだ低圧力。

来た! 鍋の中はとてつもない高圧力状態。ちょっと恐怖。

ニオイがして来たらしい。

「オレもタンが欲しいなあ・・・」
味付けの段階になると、みりんや酒や醤油や砂糖が要る。
ひとつだけレシピ本になかったことをした。八角を加えた。

本日はタンを角煮風に味付ける。
レシピ本は八角なしだが、私は熱狂的八角ファン。だから勝手に付け加えた。

妻は今頃、日本橋の高島屋で義母とだべりながらいろいろ物色中なのだろうねぇ。
私は、一人ヒマな午後。

加熱するだけの圧力鍋調理。
本当にヒマ。

高圧力状態に入ってから待つこと、12分。

火を消して圧力が下がるのを待ってしばらく。
出来ました。
蒸されたタンたち。

本当にタンですなぁ。

鍋の中から残り物のいい香りが・・。

鍋を洗って、タンたちも洗って、酒、醤油、みりん、砂糖、八角。

落とし蓋して再度加熱さ。

点火して加熱開始状態。

何もすることがないので大七。

たいくつだねぇ。

この部分が弱いと、圧力鍋は蓋が吹っ飛び、大変なことになる。

おっ、圧力がかかり始めた。

タンたちの調理が終わったら、次は担々麺やらなきゃ。

この猪の挽肉でね。

今度はちょっとだけ長い。高圧力状態になってから18分ほど必要だが、

キッチンが八角の香りで満たされる。

トニー・ベネットとビル・エバンスの共演。あとで聴こう。

長いねぇ。退屈だねぇ。

冬から早春にかけての花から夏の花へ切り替わるこの時期。

「そろそろ散歩に行きてぇな・・・」

「ね、とーちゃん、散歩行きませんか?」

私は忙しいのです。
高圧力状態終了。

後はこれを煮ましてね。

照りをつけましょう。
「あぁ~あっ! 散歩行きてぇ」

出来上がりました!

どれがどれだったか間違わないように、書いておきましょう。

ヤギです。

鹿です。

猪です。

熊です。

再度お見せしましょう。
ヤギです。

鹿です。

猪です。

熊です。

味は確かに角煮です。それぞれに肉質の違いはあるものの、タンなのです。
おつまみに最高です。
日本酒飲みながら、日本の山肉を味わいましょう。ヤギも遠山郷(南信州)では昔からよく食べられていたらしいですよ。

八角が圧力で疲れたと言ってます。
山肉のことならスズキヤさんへ: http://www.jingisu.com/