
七里ガ浜海岸部から北に坂を上がると我が西武七里ガ浜住宅地で、そこからもう一段上がるとそこが鎌倉山である。七里ガ浜の住宅街も鎌倉山も、大昔はただの山だったのだろうが、今ではすっかり切り開かれている。鎌倉山は70~80年前に別荘地として開発された所である。当時の政財界や芸能界の人々が移り住んだらしい。今も当時の趣を残す敷地や住宅が残る。上の画像はそんなひとつ。なんとも良い雰囲気である。

次の画像は、新興鎌倉山勢力の某著名人さんの新しい家である。こうした余裕のある家ばかりなら景色は楽しい。しかし鎌倉山においても、昔ながらの堂々たる家々はなくなって行く運命にあるようだ。そしてその代わりに、土地を分割し、小さな新建材でかためた家が建って行く。

最後の画像は生垣だ。生垣の下には俗に「鎌倉石」と呼ばれるやわらかい石で固めた古い外構の作り方が見られる。長い年月を経て苔むした立派な石垣である。これもやがてなくなるのだろうか。
鎌倉山は古いだけに歩道はあまり整備されていない。ところがバス道あるいは抜け道として利用されるところはクルマも多い。そうした所を避け、私は犬と散歩している。クルマがいないところはなかなか楽しい散歩道となる。